本来なら目が乾くという意味のドライアイという状態で流涙というのは奇異に感じるかもしれません。
しかし、
ドライアイの項にあるように、現在ドライアイは量的な異常だけではなく質的な異常もさすようになっています。
涙の量が十分に出る状態で涙の質が劣化した場合、目の表面が乾燥して傷がつかないように大量に涙を分泌して質を量で補おうとします。その結果涙が大量に出てきて、鼻涙管を通って出ていくだけでは処理できず、涙があふれるという状態になります。
冬に外に出て冷たい乾燥した空気に当たったら急に涙が大量に出るという方は上記のような状態かもしれません。
ドライアイの項にあるジクアソホルナトリウムやレバミピドの点眼や以前からのヒアルロン酸ナトリウムの点眼で涙の質が改善することで涙の分泌量が抑制され、流涙の症状が改善することがあります。