眼瞼痙攣
まぶたがピクピクして、目が開けにくい状態です。(ピクピクするのを感じず、ただ目が開けにくいとの訴えで受診される方もいらっしゃいますが。)
眼精疲労が原因であることも多く、ゆっくり休むとよくなるということもあります。
ただ、中に脳の問題で起こることもありますし、結膜炎やドライアイなどの目に対する刺激でも起こりますし、特発性と言って原因がよくわからないで発症することもあります。
眼精疲労からの痙攣なら、その原因を取り除く(老視なら老眼鏡を合わせるなど)、ビタミンBの点眼薬をする、ゆっくり休むなどで改善することも多いです。
また、ドライアイや結膜炎の刺激での痙攣なら点眼治療で改善することが多いです。
それらの治療をして駄目なら頭部MRIで脳に異常がないか調べ(初期から脳も考えないといけない状態でしたら早めにMRIを検査しますが)、異常がないなら特発性眼瞼痙攣として治療を行います。
特発性眼瞼痙攣治療にはボトックスという注射を使います。ボツリヌス菌という細菌の毒素を薄めて注射するものです。女性だと眼尻などのしわ取りで美容整形の治療と認識されている方もいらっしゃるかもしれませんが、痙攣の治療が元々の使用法です。
高価な薬剤で、しかも一定期間(3〜4か月)しか効かないため繰り返しの注射が必要になります。適応については担当の先生(認定医の資格が必要なためどこの病院でもできるというわけではありません)とよくご相談ください。